でも失敗から学ぶことはとても多かったです。機械は繊細であること。心を込めて接していくと、規則通り、正確に仕事をしてくれて、期待通り必ず答えてもらえることを学びました。また、準備とセッティングが最も大切なことも学びました。それを、怠ると事故にもつながりますし、思ったように動いてもらえません。基本だと思います。
早め早めに手を打つことも重要です。ことが大きくなると収集つかなくなりますし、ひどいときには、もう手が施しようもない状況になってしまいます。とにかく、ミスや欠陥が見つかったら、大事に至らない前にすぐに対処することです。病気と一緒で早期発見、早期治療です。機械も同じです。問題を発見したら、すぐに対処することです。手遅れにならないうちに。
製造部で7年間、機械のことを徹底的に学べましたし、メーカーにとって製造が中枢であることも経験し、製造部でプロとしてやっていけると思っていた時に、事件が起こりました。持病が出てしまい、周りの人に多大な迷惑をかけてしまいました。そのとき、もう仕事を続けられないと思ったので、「終わったな・・・」と悲嘆していました。そんな中、社長や上司、同僚から温かいお言葉をいただき大変励まされました。会社からも異動して、頑張ればいいといわれて、もう一度原点回帰で頑張ってみようと思いました。そのときの恩は一生忘れません。だから、いつでも周りのみんなに支えられていると思えるし、もっともっと頑張らないといけないと思うようになりました。
丸山の人たちは、一生懸命やる姿をみると、たとえ失敗をしても寛容です。失敗を許す文化があります。だから、みんなチャレンジできるのだと思います。また、自分もそうであったように、丸山では頻繁に異動が行われます。丸山金属は100余年の歴史を持ち、意外と思われる方も多いとは思いますが、変化を好む会社です。変化を嫌う会社では、100年間の間で恐らく「絶滅」していったでしょう。 また、異動は社員の若返りも進んでいいことだと思います。自分はそろそろシニアの仲間入りをしていますから、若い人たちに技術を教え、プロとしての意識や考えを伝えていく立場になっていますが、若い人たちの感性に驚かされることが多いです。逆に教わることも多いですね。若い人たちとお互いに触発し合いながら、成長していける会社だと思います。
野球観戦が大好きです。特にひいきのチームがあるわけでもありません。好きな選手がいるわけでもありません。変ですよね。(笑) 何が楽しいかというと、これから大ブレークをする若い選手を予測することが楽しいのです。球場に行く前から、ネットで調べて、分析をして、試合中も予測をして、評価して、誰がブレークするか考えるのです。目をつけた選手が次の年に大活躍したら最高です。「やったー」と思います。自己満足です。(笑) こんな性格が、今の仕事にも向いているのではないでしょうか。とことん分析、探究、仮説を作り、実証していく・・・。そして、結果が出た瞬間・・・最高です。(笑)